南都キャピタルパートナーズが、AI与信管理「アラームボックス」を導入

投資先や投資先候補に関するネット上の評判・口コミ情報を自動で収集

〜実績が乏しいスタートアップの実態把握に活用し、成長可能性を軸とした投資を実施〜

アラームボックス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:武田浩和、以下「当社」)は、AI与信管理クラウドサービス「アラームボックス」が、株式会社南都銀行の子会社である南都キャピタルパートナーズ株式会社(本社:奈良県奈良市、代表取締役社長:堺敦行)に導入されたことをお知らせいたします。また、当社は南都銀行との事業提携も行っており、関西圏の地域企業の与信管理DX推進にも貢献しています。

 

背景

新型コロナウイルスの感染拡大により先行き不透明な経済状況が続いたことで、2020年のVC(ベンチャーキャピタル)による年間投資金額は前年度20%減の2,191億円となり、2015年以降で初めて前年を下回る結果になるなど、コロナ禍のスタートアップへの投資は一時期冷え込む傾向がありました。※1

南都キャピタルパートナーズは南都銀行100%子会社のベンチャーキャピタルであり、ミッションに「投資を通じてナラに新しい価値を」を掲げ、地域経済の活性化に向けてスタートアップ企業への投資や成長支援を行っています。設立してまだ年数が浅く実績が乏しいスタートアップ企業への投資判断は財務諸表や事業計画などの定量情報だけでなく、創業者のビジョンや人間性、従業員や取引先などのステークホルダーに関わる定性情報も加味して行う必要があります。また、投資先の事業成長を支援する役割も担うベンチャーキャピタルにとって、関係者の最新情報を継続的に把握することは必要不可欠ですが、周辺情報のヒアリングやネット上の情報収集を属人的に常時行うことは限界がありました。

これらの背景から、南都キャピタルパートナーズは、企業や自治体のHP、SNSや口コミサイトなどインターネット上に存在する定性情報をAIが収集・解析する与信管理クラウドサービス「アラームボックス」を導入するに至りました。

 

活用と成果

アラームボックスを導入することで、南都キャピタルパートナーズは、継続的に企業調査を行いたい投資先、もしくは投資先候補のプロダクトやサービスに関する評判、代表者や従業員に関する口コミ情報など、ネット上のあらゆる媒体に投稿された定性情報の収集を仕組み化し、キャピタリストが投資先にヒアリングした情報の裏付けや炎上リスクのある情報などを事前に把握できるようになりました。この結果、コロナ禍によりスタートアップへの投資は縮小傾向にあった中でも、南都キャピタルパートナーズは消極的になることなく、コロナ前と同規模の投資活動を継続することができました。

 

南都キャピタルパートナーズ株式会社 キャピタリスト 副島様コメント

決算書の情報などはあくまで過去のものであり、変化の激しいスタートアップ企業のリアルな情報とは言えません。しかし、現代のネットの情報源は多様化し、情報収集を人力でやろうとすると大きな手間となりますが、アラームボックスなら企業名で登録するだけで本当にいろんなところから情報を持ってきてくれるので、新しいサービスだと思います。日々細かなアップデートでどんどん使いやすくなる点も気に入っており、これからも投資先と投資候補先のモニタリングに使用していきたいと思います。

 

今後の展開

アラームボックスは、これまで「難しい」「価格が高い」とされてきた与信管理業務をテクノロジーで改善し、企業取引に関わる人々がリスクや不安から解放され前向きに楽しく事業に取り組める環境を構築してまいります。

※1:一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会 ベンチャーキャピタル最新動向レポート (2020年)

https://jvca.jp/research/26844.html

 

アラームボックスとは

AI与信管理クラウドサービス「アラームボックス」は、スマートフォンやPCから取引先を登録しておくだけで、取引先のリスクや状況変化を自動で知らせてくれるクラウドサービスです。収集・判断の難しいネット上の情報を、与信への影響度を診断したうえでお届けするため、インターネット上の情報を活用した「高精度」な与信管理を、「カンタン」に、「低価格」で導入できます。それにより、取引先の情報収集に関わる業務負荷を大幅に削減し、信用状況の変化をいち早くキャッチして、リスクに迅速に対応できます。